- そうろう
- I
そうろう【候ふ】〔「さぶらふ」の転〕(1)目上の人のそばに仕える。 伺候する。
「御前に~・はせ給ふ女房たち/平家 7」
(2)「ある」「いる」「行く」「来る」の謙譲語。「いろをし(=人名), ここに~・ふ/徒然 115」「御使ひ参りて, いづくへ~・ふ, と尋ね申しければ/保元(中)」
(3)「ある」「いる」の丁寧語。「さやうの色したる御衣や~・ふ/平家 6」「月卿雲客一人も~・はず/保元(下)」
(4)(補助動詞)(ア)補助動詞としての「ある」の丁寧語。 (で)あります。 (で)ございます。II「神妙にこそ~・はねども, 人丁が装束はもたせて~・ふ/平家 6」(イ)他の動詞に付いて, 話しぶりを丁寧にする意を表す。 ます。 「これほどの大事に及び~・ふうへは, つひにのがれ~・ふまじ/平家 4」
そうろう【層楼】何階にも重なっている高い楼閣。IIIそうろう【早漏】性交時, 射精に至るまでの時間が早すぎること。⇔ 遅漏IVそうろう【早老】年齢よりふけていること。Vそうろう【滄浪】中国, 湖北省を南流する漢水の分流の夏水。 また, 漢水のことともいう。~の水清(ス)まば以(モツ)て我が纓(エイ)を濯(アラ)うべし〔楚辞(漁父)〕滄浪の水がきれいなときは冠のひもを洗い, 濁っているときには足を洗おう, の意。 何事も自然のなりゆきにまかせるべきだということ。VIそうろう【蒼浪・滄浪】(1)青々とした波。(2)老いて髪につやがなくなること。VII「肌膚虚しくして髪~たり/本朝文粋」
そうろう【蹌踉】足どりがふらつくさま。 よろめくさま。「~として家に帰る」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.